皆さん、BCLラジオはご存知ですか?
長年、無線機を嗜まれている方や、ラジオを愛聴されている方であれば
懐かしさを感じたり、実際に1970年ごろのBCLブームを経験された時のエピソードを思い起こすのではないでしょうか。
人によって思い入れは様々でも、かつての無線業界を賑わせた素晴らしい製品ということだけは確かです。
現代ではほとんどその姿を見る機会はなくなってしまいましたが、ここのところ、純粋なラジオファンからアマチュア無線家まで様々な人達がBCLラジオを再び手に取り、海外放送を楽しむ方が増えているのです。
そこでこちらのページでは無線の買取特集からはずれて、BCLに纏わる話やレトロアイテムを取り上げさせていただきます。
BCLブームを語るとならば、忘れてはならないのがこのクーガ2200。
ナショナルのクーガーシリーズの最後を飾ったヒストリーのある名機です。
大ヒットとなったモデルだけに、長い間製造が続けられましたが、その間にアップグレードやコスト改善などのマイナーチェンジが行われている為
個体によって若干仕様が違うものがあります。
販売台数が多かったおかげで、今でも比較的入手しやすい受信機です。
買取においても本機の扱い件数は他のBCLラジオに比べて圧倒的に多いです。
上記のクーガー2000の対抗馬としてSONYが市場に放った渾身の逸品。
デザインから性能、操作性といった基本部分すべてに文句の付け所がなく
スカイセンサーシリーズの中でも傑作とされている定番機種。
初期型と後期型の二種類が存在します。周波数フィルムのズレの調整箇所が追加
当時のプライスはクーガー2200の34800円だったのに対して、スカイセンサー5900は27800円というバーゲンセールな内容にビギナーからマニア多くのファンを生んだ
BCL業界を賑わすきっかけとなったアイドル的なモデルです。
プロシード2800と同じタイミングでナショナルから発売された本格的な受信機。
販売価格も意欲的で、10万円に届く設定だったため
本機についてはBCLラジオの枠を超えて、卓上型の受信機というほうが正しく
それを裏付けるように、バックパネルには外部アンテナのM型コネクターやバンド帯それぞれのアンテナ端子も装備されています。
買取相場が最も高いBCLが気になったので、少し調査を行ったところ、
現状、最も高額で取引されているモデルはSONYのCRF-V21でした。
その名すらあまり知られていない超高級機。それもそのはず、一般向けではなく業者向けとして開発されたモデルで
出荷台数はわずか数百台とされています。気になる定価はなんと100万円。
買取の相場は出物がほとんどないので確立していませんが、通常使用できるもので30~40万円の査定値になると思います。
BCLラジオは古くからレトロアイテムとしての需要は根強くありましたが
最近は実用として購入する方が増え、ちょっとした再ブームのような現象を見せています。
数年前まではBCLラジオの中古を販売しているお店はほとんどなく、秋葉原などの無線専門ショップにいかなければ入手困難という状況が続いていました。それが最近はネットオークションが一般化し、全国各地からお宝から定番品まで出物が容易に見られるようになったのが
ブーム再燃の理由の一つだと思います。
ユーザーが増えれば買取値もどんどん上がるのが中古業界です。
当店でも査定強化品目となっておりますので、該当の製品をお持ちの方で整理や売却をお考えの際には、ぜひとも当店までお問い合わせください。